ご覧のみなさま、ご無沙汰しております。またまた、このblogの更新が出来ずにいました。
彼岸が過ぎたというのに、日中は秋の気配が中々感じられませんねぇ〜。
当桜川市真壁地区の一部が重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
その保存地区内にあります伝統的建造物の震災復旧工事を弊店で行っています。
この建物は見世蔵という形態の土蔵になります。見世蔵とは店舗の位置づけになります。
現在この見世蔵は書店の旧店舗でありますが、さかのぼりますと生薬店(薬局)を営んでいました。
先の震災で屋根の大棟が脱落し、土壁の割れ等が発生しました。
現在、荒壁まで解体が進み、木舞竹(コマイダケ)の取り替え作業に入りました。
この当時木舞竹の取り付けに必要な縄が、現在でも使用しているモノ・昨今では見なくなってきたモノや初めて見るモノなどバラエティに富んでいます。
現在でも使用しているモノは荒縄で原料は稲わらです。調べて見ますと数種類の太さがあります。
最近見なくなったモノはシュロ縄で原料はシュロの木の皮?です。造園屋さんや植木職人さんは使用する機会があるでしょう。
初めて見るモノは、ワラビ縄で原料はワラビの根です。春先に収穫出来ます山菜のワラビの根っこです。この根はデンプン質が有りこれを抽出後のモノを縒って(ヨッテ)紐状にします。
稲わらは米を収穫後に残るモノ。
↑荒縄
シュロの木は主に撞木《シュモク》(お寺の鐘突き棒)の皮?
↑シュロ縄
ワラビ根はデンプンを収穫後に残るモノ。
↑わらび縄
ワラビの根は引っ張ってもチョットやソットじゃ切れません!なので紐状に加工すれば強いモノが出来ます。
しかし、堅いです・・・。
あるモノは使う無駄にしない先人の知恵ですね。
それに比べ今は・・・。
驚いたことに、ワラビ縄とシュロ縄は殆ど劣化が見慣れず縒ることが出来れば再利用が可能かと思います。
ワラビ縄は根っこ、シュロ縄は皮と考えれば耐久性がある事は理解出来ます。
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posted by やまちょう at 16:06| 茨城 ☁|
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